nat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿、以下 当社)は、令和6年度につづき、令和7年度の「トライアングルエヒメ(TRY ANGLE EHIME)2.0」(愛媛県デジタル実装成果横展開プロジェクト)に継続採択され、2年連続での採択となりましたことをお知らせします。


【令和6年度の実装報告】

消防現場で行われる火災調査業務には、現場の測量、現場撮影、質問記録、見聞、再現、火災原因判明などといった様々な調査があります。これらを、これまでは消防署員の手によって膨大な時間をかけて行われてきた課題に対し、「Scanat」を活用することで火災調査業務全体では最大約25%の業務効率化になりました。

※詳細についてはトライアングルエヒメの公式noteをご覧ください。
最大約83%の時間削減!3Dスキャンアプリ「Scanat」で消防現場の業務を効率化【nat株式会社|実装報告】

令和7年度の取り組み

「愛媛県総合計画」における安心・安全で快適に暮らせる持続可能な愛媛県に貢献することを目指し、今年度は愛媛県内の消防署に加え、建設や建築現場等ほかの領域においても実装拡大を目指していくため「Scanat」の新規機能開発を行うことで、地域全体でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していきます。

また、愛媛県内の推進とサポート体制を強化していくために、愛媛県での拠点を年内に設置し、現地での採用活動も開始する予定です。

国土交通省の「働き方改革の実現に向けた効率的な建設工事の促進事業」の事例集が公表され、3Dスキャンアプリ「Scanat」の導入事例がモデル事業の成果として掲載されました。

背景と課題
国土交通省では、令和6年4月から始まった建設業の時間外労働規制の適用を踏まえ、働き方改革の実現に向け、働き方改革の実現に向けた効率的な建設工事の促進事業のモデル事業を実施しました。2025年3月24日、その成果をまとめた事例集が公表され、3Dスキャンアプリ「Scanat」の導入事例がモデル事業の成果として掲載されました。

国道のメンテナンス業務では、道路の巡回から補修、除雪、緊急作業まで、維持修繕工事は定期・臨時を問わず、多様な対応が求められます。中でも、施工前の現場確認や工事発注者との情報共有が不可欠です。しかし、従来の手法では以下の課題がありました。

これらの課題を解決するため、トンネル専門工事や構造物補修、一般土木工事などを手がける寿建設株式会社と3Dスキャンアプリ「Scanat」を提供する当社は業務の効率化に取り組みました。

施策と導入効果

  1. 施策

ScanatをインストールしたiPad / iPhoneを現場担当者に携帯させ、現場状況把握が必要な際に素早く3Dモデル化を行う。

取得した3Dモデルを活用し、発注者との情報共有をオンラインで実施。既存の計測作業と比較して、大幅な時間短縮の実現を目指す。

  1. 導入効果

(1) 労働時間の削減

現場計測時間:36時間/月 → 15時間/月(約58%削減)

計測漏れがなくなり、再訪問の手間を削減。

(2) 移動時間の削減

3Dモデルを活用したオンライン打合せにより、発注者との現場確認回数を削減。

協力会社の現地訪問が不要となり、移動時間を短縮。

(3) 業務の精度向上

3Dデータを用いた計測により、担当者の経験に依存しない均質なデータ取得が可能に。

作業前の事前打合せ時に3Dモデルを共有し、関係者間での認識のずれを解消。

※施策、および導入効果の詳細は国土交通省の事例集のP60~P63をご参照ください。

今後の展望
本取り組みは、国道維持補修工事にとどまらず、トンネルなどの建築改修工事やインフラ点検などの他分野にも応用が可能です。当社は、今後も施工現場のDX推進を通じて、業務効率化と品質向上を目指してまいります。

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