
2025年11月、日本最大級のインテリア展示会「JAPANTEX 2025」にて、町田ひろ子アカデミー校長・町田ひろ子氏による講演『これからの空間把握とデザイン』が開催されました。
本講演では、日本と欧米の設計思想の違いを紐解きながら、最新の3Dスキャンアプリ「Scanat」がインテリアデザインの現場をどう変え、住まう人の幸福(Well-being)にどう寄与するのか、具体的な事例を交えてお話しいただきました。
本セミナーで語られた、これからの空間設計に不可欠な「4つのポイント」をダイジェストでお届けします。
日本の「中廊下型」の間取りに対し、欧米で一般的な「Open Planning(オープンプランニング)」の思想を紹介。
家の中心に核を配置し、行き止まりなく回れる「サーキュレートプラン」が、家族の気配を感じさせ、コミュニケーションを円滑にするという行動心理に基づいた効果を解説しました。
立体的な間取りの魅力を2Dの平面図や断片的な写真だけで伝えるのは、プロであっても困難です。
そこで町田氏が活用したのが「Scanat」です。
空間を丸ごと3Dデータ化することで、回遊動線を視覚的に把握。
作り手側は生活動線を設計しやすくなり、エンドユーザーには「完成後の暮らし」を直感的に伝えるプレゼンテーションが可能になります。
Scanatの革新性は、アプリ内で「目線の高さ」を自由に変えて歩き回れる(ウォークスルー)点にあります。
・子どもの低い視点:家具の圧迫感はどう見えるか?
・キッチンに立つ視点:リビングで遊ぶ家族はどう見えるか?
暮らす人それぞれの「アイレベル」で検証することで、平面図では気づけなかった「心地よさ」や「改善点」を浮き彫りにできる手法が共有されました。
Scanatを単なる「効率化ツール」ではなく、豊かな暮らしを提案するための「設計パートナー」として捉える重要性を強調。
さらに、3Dデータを活用して自宅にいながら家具選びやコーディネートを受ける「住まいのウーバーイーツ」のような、オンラインとオフラインを融合させた新しいビジネスモデルの可能性についても言及されました。
セミナーを通じて、新しい技術が「人」と「空間」の関係をより深く、豊かなものにする未来が提示されました。
「3Dスキャンは高価な専門機材が必要で操作が難しそう」というこれまでの常識を、Scanat(スキャナット)が塗り替えます。
町田氏の講演でも活用された通り、お手持ちのiPhoneやiPadで空間をなぞるだけで、現場の正確な状況をまるごと3Dデータとして持ち帰ることが可能です。
これにより、測り直しや写真の撮り忘れといった現場調査の負担を劇的に減らし、プランニングに充てる「ゆとり」を生み出します。
また、現況の3Dモデル内で視点を自由に変えて歩き回れることで、施主様と「この空間に何を配置し、どう暮らすか」をアイレベルで具体的に共有でき、リフォームや家具提案における認識のズレを防ぐ強力な武器となります。
手元のデバイス一つで、顧客のWell-beingに寄り添う新しい提案スタイルを始めてみませんか。
町田ひろ子登壇セミナーの様子は、こちらのサイトでも詳しくご紹介されています。
▶︎町田ひろ子アカデミー 講演レポート