全日本スーパーフォーミュラ選手権との今シーズン2度目の併催大会として、「SUPER FORMULA HALLOWEEN」と題されたRd.4が富士スピードウェイで開催。前戦の雨天から一転、両日とも晴天に恵まれた絶好のコンディションのなか、nat team KCMGは予選でフロントロー独占、Sprint優勝、両レースでのダブル表彰台と、チームとして最高の週末を過ごした。
秋の爽やかな晴天のもと予選がスタート。セッション残り8分を切ったところで翁長がトップタイムを記録すると、その直後にチコンテが3番手、佐々木が2番手へ。nat team KCMGの3台がトップ4を独占する展開となった。さらに残り5分を切った時点でもトップ3を独占。しかしJoanneが佐藤選手にタイムを上回られ4番手へ後退。残り1分を切るタイミングでコース上に停止車両が発生し赤旗が掲示され、そのままセッション終了となった。翁長は1分44秒155でポールポジションを獲得。佐々木もわずか0.031秒差の2番手につけ、nat team KCMGがフロントローを独占するチーム今シーズン最高の予選結果となった。
今大会ではローリングスタート方式が採用され、フォーメーションラップではnat team KCMGのリバリーをまとった翁長・佐々木の2台が隊列の先頭を走る印象的な光景が見られた。スタートでポールの翁長は好加速でトップをキープ。2周目から5周目にかけて4周連続ファステストラップを記録する圧倒的なペースで独走態勢を築いた。6周目終了時点で2番手との差を2秒以上に広げ、そのままスタートから一度も首位を譲ることなくチェッカーフラッグを受け、今シーズン初優勝を飾った。チコンテも4番手スタートから順位を上げて3位でフィニッシュし、チームとして2台が表彰台を獲得。20番手スタートのピンコウスキは2周目のGRコーナーで前走車と接触しフロントウイングが脱落、5周目でリタイアとなった。
先頭グリッドからスタートした翁長はトップをキープし、Sprint連続優勝を目指した。しかし2周目の接触事故によりSCが導入。5周目のSC解除後、リスタートで翁長は加速を開始したが、6周目のGRコーナーでタイヤをロックさせてアウト側に膨らみ、佐藤選手に先行を許した。さらに首位奪還を狙う翁長の隙をチームメイトのJoanneが見逃さず、7周目の100Rでオーバーテイク。Joanneが2番手へ浮上する一方、翁長は3番手となった。その後Joanneは2番手の座を守り切ってチェッカー。翁長は9周目にファステストラップを記録すると11周目にさらに更新し、ファステストラップ賞を獲得。チームはSprintに続きFinalでも2台がダブル表彰台を獲得した。佐々木は序盤こそ苦戦を強いられたが、後半から懸命な追い上げを見せてポイント圏内の10位でフィニッシュ。ピンコウスキは前日のリタイアから立て直し15位でチェッカーを受けた。
nat team KCMG 総合結果
| No | ドライバー | 予選 | Sprint | Final |
|---|---|---|---|---|
| #7 | 翁長 実希 | PP(1位) | 優勝 🏆 | 3位 🏁FL |
| #10 | チコンテ ジョアンヌ | 4位 | 3位 | 2位 |
| #8 | 佐々木 藍咲 | 2位 | 8位 | 10位 |
| #9 | ピンコウスキ ケルシー | 20位 | DNF | 15位 |
🏁 ファステストラップ(Final) 🏆 優勝(Sprint)
ドライバーズ選手権 — Rd.4終了時点
★ nat team KCMG / チコンテは首位と5点差の2位。翁長も5位59点でタイトルの可能性を残す。最終戦で女王決定!
ドライバーコメント
良いスタートを決め、その後のペースも非常に良かったので、序盤にギャップを作ることには成功しました。SCが入ることも想定してその後の展開にフォーカスしていたので、あまり動揺せずに自分の仕事をしっかりできたと思います。2台に抜かれたことで状況が一変しました。焦ることなく走行できましたが、様子を伺うタイミングと攻めるべきタイミングを見誤ってしまい、順位を上げられなかったことが悔しいです。チームメイトとの接触は避けなければならないので、マージンを取りながらのバトルになった部分も正直ありました。速さは十分にあると思うので最終戦までの時間を1秒でも無駄にせず、人生をかけてレースに挑んで再び優勝を手にしたいです。
第4戦は非常に悔しい結果となりました。応援してくださった皆様、そしてチームの皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。予選では2番手を獲得し、トップを狙える速さがあっただけに、そのチャンスを結果につなげられなかったことが何よりも悔しいです。一方で、今回のレースを通して、自分自身の課題や改善すべき点がより明確になりました。1周の速さはあるものの、レース全体を通して安定した速さを発揮することが課題だと感じています。今後は他のレースを参考にバトルの仕方やレース展開の組み立て方を研究し、シミュレーターでのトレーニングにも積極的に取り組んでいきたいと思います。また、周回ごとに変化するコンディションに合わせてドライビングを調整する能力や、周囲にマシンがいる状況でも自分の走りを発揮することが、まだ足りていないと痛感しました。最終戦に向けてできる限りの準備を重ね、自分の力を最大限に発揮できるよう全力で取り組みます。今シーズンの集大成となる最終戦では、表彰台に立つ姿をお見せできるよう精一杯頑張ります。引き続き、温かいご声援をよろしくお願いいたします。
最終戦 — タイトルを懸けた決戦へ
チコンテが選手権2位、翁長が5位につけ、ともにシリーズチャンピオン獲得の可能性を残して最終戦へ。予選でのフロントロー独占、Sprint優勝、両レースでのダブル表彰台と、週末を通して高い競争力を証明したnat team KCMG。今シーズンまだ手にしていないFinalでの優勝、そしてシリーズチャンピオン獲得に向けて、最終戦も最後まで全力で戦い抜く。

3番手からスタートだったので、2位という成績はうまくいった結果だと思います。今日はペースも良かったので本当は1位を狙いたかったのですが、ポイントを稼げたので良かったです。レース中はポジションを上げることをいちばんに考えていました。翁長選手とのバトルでは、前を抜かなければ後ろに抜かれるという難しい状況でしたが、チャンスをつかむためにオーバーテイクを試みました。あの場面で順位を上げられたというのは、非常に大きかったです。このシリーズ全体での私の目標は、自分自身をさらに高いレベルに押し上げることと、良い成績を残すことです。その結果としてチャンピオンシップで良い位置につけることができ、タイトルを獲得できる可能性もかなり高いと考えています。正直なところこの展開は予想外ですが、自分自身にフォーカスしてチームと一致団結し、トップを狙っていきたいです。