インフラメンテナンスの現場が変わる!3Dスキャンアプリ「Scanat」の新ブランド「Scanat-D」、インフラメンテナンス向けに本格始動

nat株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:劉 栄駿、以下nat)と寿建設株式会社(本社:福島県福島市、代表取締役社長:森崎 英五朗、以下寿建設)は、インフラメンテナンス現場でのデジタル活用を推進する新たな取り組みとして、3Dスキャンアプリ「Scanat」の土木・インフラ分野への適用手法「Scanat-D」を発表し、専用サイトを開設いたしました。
本手法は、2024年6月に国土交通省「働き方改革の実現に向けた効率的な建設工事の促進事業」にも採択されており、現場のDXを推進する先進的事例として注目されています。背景:30年以上の現場経験×最先端の空間計測技術
寿建設は30年以上にわたり、地元国道の通年維持管理やトンネル補修工事に携わる中で、現場での情報共有や計測・記録業務の煩雑さに課題意識を持っていました。2023年、同社の森崎社長が建築分野で開発された3Dスキャンアプリ「Scanat」に出会い、その可能性に着目しました。そのあとにすぐnatに連携を申し入れ、建設・インフラ保守への応用を本格的に進めることとなりました。
取組:Scanatと土木分野の活用効果
「Scanat」はiPadやiPhoneを使用して現場を短時間で簡単に3Dデータ化し、クラウド上で共有することで、現場状況の把握・計測・発注者との情報共有などを効率化します。現地での再確認や移動の手間を削減でき、関係者がリアルな現場状況を共有しながら同時に画面上で計測もできるので、インフラのメンテナンス対応をより迅速かつ効果的に行えるようになります。
国道メンテナンスでの緊急時の対応(現地確認、計測、情報共有)と、従来写真撮影と手書きでとりまとめられていたトンネルの点検には大きな効果があると認識し、2023年より、寿建設は国道4号・福島国道維持補修工事に「Scanat」を導入し、現場状況を3Dデータ化して発注者と情報共有する体制を構築しました。
これにより、従来は複数回必要だった現地確認や立会いが最小限となり、現場計測・確認や打ち合わせにかかる手間が大幅に削減され、月あたり約21時間の作業時間の削減を実現しています。
さらに、舗装の部分的修繕(パッチング)の出来形管理への活用や、作業前ミーティングにおける作業箇所の「見える化」、3Dデータ上で曲線距離の計測機能を活用し、トンネルの簡易な点検手法の確立などにより、利活用の幅を広げています。崩落の危険がある法面の3Dデータ(長さや面積も計測) 舗装修繕工(パッチング)の出来型管理 今後の展望
Scanat-Dの活用は、今後トンネル工事や道路保全をはじめとする各種インフラ現場へと広がることを期待しています。
本取り組みは、2024年6月10日に国土交通省「働き方改革の実現に向けた効率的な建設工事の促進事業」に採択され、モデル事業としても紹介されたことで、発注者側の理解と期待も一層高まっている中、今後は、Scanat-Dをより多くの建設・メンテナンス現場に広げ、業界全体のデジタル化と生産性向上に貢献してまいります。本件に関するお問い合わせ
寿建設株式会社
営業管理室
TEL: 024-543-0511
問い合わせフォーム: https://www.kotobuki-c.net/scanat-d/contact.phpnat株式会社
営業統括部
TEL: 050-1780-7133
問い合わせフォーム: https://www.natincs.com/contact/