nat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿、以下 nat)は、DEEPCOREをリードインベスターとして、TOPPANホールディングス株式会社、Dual Bridge Capitalおよび松岡広隆等を引受先とする総額5億円の第三者割当増資を実施しました。

■natが解決する課題

いままで空間や現場を寸法付きで記録したいときに、カメラとメジャーしか連想されない世界でした。さらに業務となると経験がある複数のスタッフが現場に出向き、全ての箇所をメジャーなどで1箇所ずつ計測し紙に記録することや、数百枚の写真を撮るといった属人的な記録手法では、測り忘れや撮り忘れがどうしても避けられず、現場に何度も足を運ぶといった付加価値のない作業が生まれます。また、その空間を社内や社外の関係者に共有するのも各担当者がFAX、電話、紙、写真など伝統的なツールを用いていますが、三次元の空間を齟齬なく各所に伝えることは難しく、顕在化された課題となっています。

この課題に対し、3年前にnatがiPhone/iPadを用いた新しい空間記録手法の提案を試みました。この構想を実現するために、2022年1月に世界で初めてミリ単位計測(※1)と曲面計測(※2)が可能な3Dスキャンアプリ「Scanat」を正式にリリースしました。「Scanat」がリリースされてから多くの企業や自治体に導入され、皆さまからのフィードバックで度重なる機能の追加と改善を実現してきました。従来のカメラやメジャーよりも簡単に現場を高精度に記録でき、さらに図面まで作成することからBIMソフト上でのシミュレーションまで活用できることが実証され、さまざまな業界で活用されています。

(※1)2019年10月時点のApp Storeにおける全ての3Dスキャニングアプリとして、自社調べ。
(※2)2024年3月時点のApp Storeにおける全ての3Dスキャニングアプリとして、自社調べ。

■資金調達の目的

今回調達した資金は「Scanat」の開発を加速させ、新規事業の立ち上げと並行し、サービス提供価値の向上を通じ、各種業務における更なる浸透とマーケットでの認知度向上を図ります。

■投資家からのコメント

DEEPCORE Senior Director 三宅 俊毅(Toshiki Miyake)氏

建設や住宅関連などの産業では、現場の進捗可視化のため、精密かつ適時の計測・記録が求められています。しかしながら、対象は建築物や地形といった、大きく複雑な物理的空間で、時間経過に伴う変化もあり、その実施は作業面・費用面のいずれも極めて非効率となっています。加えて、人手不足も問題を悪化させています。
この度、当社「Scanat」が状況を劇的に改善する解決策と確信し、ご出資させていただきました。当プロダクトの高い計測精度と、ユーザ・関係者の負担・ストレスを徹底的に低減したUIは、これまでBruceさんを中心としたTeam natが顧客に誠実に向き合ってきた結晶であり、ご支援できることを大変光栄に思います。物理的空間を対象とする様々な領域に生産性向上が拡がるよう、私達も全力で伴走していきます。

TOPPANホールディングス株式会社 戦略投資部 内田 多(Masaru Uchida)氏

Scanatは、確かな技術力と深い顧客課題に根差したプロダクトです。それでいて、デバイスはスマートフォン等で、操作も簡単に利用ができるという強みを持っています。今回、natのみなさんとご一緒し、空間コミュニケーションを拡大していけることを大変嬉しく思います。
TOPPANグループのサービス・プロダクトと連携することで、natさんの事業成長に貢献しながら、新たな価値創造を進めてまいります。

Dual Bridge Capital 代表パートナー 伊東 駿(Shun Ito)氏

この度、nat株式会社に投資家として参加させていただくことができ、大変嬉しく思います。
計測を起点に拡張を目指す同社の事業は、住宅をはじめとした様々な「空間」に纏わるプラットフォームを構築し、各種業務と⽣活に変⾰を与えるインフラになると考えております。
Dual Bridge Capita及びミダスグループが持つ知見やアセットを活用頂くことで同社の更なる成長に少しでも貢献できるよう伴走させていただきます。これから宜しくお願い致します!

松岡 広隆(Hirotaka Matsuoka)氏(エンジェル投資家、元衆議院議員)

議員時代には、経済産業委員や警察行政研究会事務局長などを務め、主に新規産業の創出、ベンチャーの創業を専門として国政に尽力していました。現在は東証一部上場企業等の顧問も兼任しながら、エンジェル投資家としてスタートアップの支援に注力しています。
本事業内容を拝見した際、劉社長の卓越した問題解決力とビジョンに深く感銘を受けました。本サービスは、現場の課題やニーズを的確に捉えた画期的なソリューションであり、建設業界をはじめとする幅広い分野だけでなく、新たに創設される予定の防災省の活動や災害の現場対応等といった行政の働きにも大きな影響をもたらすと確信しています。今後、本サービスはますます拡大すると思いますので、今後とも応援していきたいと思います。

TOPPANホールディングス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長CEO:麿 秀晴)と、誰でも簡単に現実空間を高精度にデジタル化するiOSアプリ「Scanat」を中心にサービスを展開するnat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿、以下nat)は、建設業界向けの空間シミュレーション領域におけるサービスの共同開発に向けて、2024年11月末に資本業務提携を締結しました。

本提携により、TOPPANグループが提供する建材・設備メーカー向けBIM(※1)データ管理サービス「GAMEDIOS® BIMオプション」とnatが提供する高精度AI測量アプリケーション「Scanat」のナレッジ・ネットワークを融合させ、BIMデータと高精度な3D空間データを連携した空間シミュレーションサービスを開発し、建設業界における生産性向上やDX推進を支援します。

■ 協業の背景

近年、建設業界において人手不足や就業者の高齢化が進む中、生産性向上の取り組みやDX推進が求められています。国土交通省では、建設現場の生産性向上の取り組みとして2016年度よりICT施工をはじめとする「i-Construction」の取り組みが推進されてきました。2024年にはこれまでの取り組みをさらに一歩進めた「i-Construction 2.0」が策定され、2040年度までに建設現場の省人化を少なくとも3割、すなわち生産性を1.5倍向上することを目標として、建設現場のオートメーション化に取り組んでいます。

TOPPANグループでは、2022年9月より建材・設備メーカー向けのBIM活用サービスとして「GAMEDIOS® BIMオプション」の提供を開始。専門的な知識がなくても容易にBIMデータを取り扱うことを可能とし、BIMデータを単なる図面活用だけでなく、3DシミュレーターやAR、メタバースなど販促への活用や、2D/3D図面出力などの業務効率化ツールへの活用も提案してきました。

natは「Share { the REAL }」をミッションに掲げ、「空間」や「モノ」など、世の中の全てを誰でも簡単に現実(3D)へ共有できるツール・プラットフォームを開発し、生産性の向上とクリエイティビティの解放を支援しています。高精度AI測量アプリケーション「Scanat」は、動画を撮影するように対象をスキャンするだけで誰でも簡単に現実空間を記録・計測できるアプリとして建設業をはじめ、不動産や製造業、自治体など各業界における空間の確認・記録作業の業務効率化を支援しています。

本協業により、TOPPANグループとnatのナレッジ・ネットワークを融合させ、建設業界の空間シミュレーション領域におけるサービス開発を両社で推進。建設業界におけるICT活用を推進し、生産性向上などへの貢献を目指します。

具体的な協業内容

・「GAMEDIOS® BIMオプション」と「Scanat」を連携した空間シミュレーションサービスの開発

natが提供する「Scanat」による現実空間を㎜単位の精度で測量した高精度3D空間データと、TOPPANグループが提供する建材・設備メーカー向けBIMデータ管理サービス「GAMEDIOS® BIMオプション」で管理する建材・設備のBIMデータを融合することで、現実のデジタルツイン空間で建材・設備のシミュレーションを可能とする空間シミュレーションサービスの開発・提供を目指します。これまで、建材・設備の空間シミュレーションにおいて写真データやバーチャルデータで行っていた提案も、現実空間の測量データを基にした高精度3D空間データ上で行うことにより、リアリティのある設計・提案を実現します。また、BIMデータを活用することで色・サイズ・価格などの情報を踏まえたシミュレーションが可能となります。

・両社サービスの相互提案により建設業界全体のICT活用を推進

両社の顧客へ向けて各社が持つサービスの相互提案を行います。建設業をはじめ、不動産や製造業、自治体など各業界に展開する「Scanat」と、建材・設備業界を中心に展開する「GAMEDIOS®」「GAMEDIOS®BIMオプション」を連携して展開することで、測量や面積算出などの現場での対応から、BIMデータの管理・活用までを対応し、建設業界全体におけるBIMデータやICT活用の拡大を支援していきます。

■ 今後の目標

 TOPPANグループとnatは、両社が持つ建設業界向けのサービス、ナレッジ、ネットワーク等を活用して、建設業界向けの空間シミュレーションサービスをはじめとした様々なサービス・ソリューション提供を加速し、建設業界のICT活用の促進を支援していきます。

※1 BIM(Building Information Modeling)の略。建築物をコンピューター上の3D空間で構築し、企画・設計・施工・維持管理に関する情報を一元化して活用する手法。

*「scanat」はnat株式会社の登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

nat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿、以下 当社)は自社開発・提供を行うスマホのLiDARセンサーを活用したAI測量アプリ「Scanat」(v1.9.4)の法人プランのオプション機能としてWeb版を実装したことをお知らせいたします。

◾️開発背景

アプリをご利用中の多くのお客さまより、アプリと同じようにパソコン上でも操作したい、また協力会社にも3Dモデルを共有したいとのご要望をいただき、今回開発に取り組みました。

◾️Scanat Web(β版)について

特徴

1. ボタンひとつで簡単同期

・アプリでスキャンしたモデルは、アップロードボタンを押すだけでWeb版に同期できます。
・アプリ上で追加した計測データ・メモをWeb版にも反映できます。

2. Web用リンクで簡単モデル共有

・アプリ・Web版どちらからでもWeb用リンクを瞬時に生成できます。
・Web用リンクを共有することで、Scanatのアカウントを持っていない協力会社等にもモデルを共有できます。

3. PCの大画面での簡単操作

・下記の対応ブラウザがご利用可能であれば、デバイスの制限を受けずにご利用いただけます。
・パソコン上の大画面でアプリと同じようにモデルが閲覧・操作できます。

…計測データとメモの追加・削除・色別分類などの機能
※対応ブラウザ:Google Chrome: 80+、Firefox: 80+、Safari: 15+、Microsoft Edge: 80+

4. 全社のモデルデータ管理機能

・全社と個人のクラウドデータを管理できます。
・個人フォルダを作成できます。
・モデルデータの検索・フィルタリングもできます。

5. 共同作業機能

・Web版の権限があるユーザーと同時に計測データとメモを追加・編集できます。
・Web版で追加した計測データやメモはリアルタイムでほかの閲覧者にも反映されます。

今後もより一層使いやすいアプリを目指し、さらに皆さまのお役に立てるよう、サービスの改善・機能の開発に取り組んでまいります。

「人々の便利で豊かな暮らしを実現」を目指し、誰でも簡単に現実空間を高精度にデジタル化するiOSアプリ「Scanat」を中心にサービスを展開する、nat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿、以下 当社)は クラムズ合同会社 CEO 澤田翼氏が顧問として参画したことをお知らせいたします。

◾️澤田翼氏略歴

2005年に新卒で株式会社パソナに入社し、HR営業に従事。その後、人材コンサル企業の立ち上げ経験を経て、アライドアーキテクツ株式会社入社。同社で営業職を経て、人事組織立ち上げや人事責任者として組織成長に従事。社長室室長・コーポレート本部副本部長などを歴任しながら、マザーズ上場を経験する。後にアライドアーキテクツから新設分割されたGreenSnap株式会社で取締役(セールス部門管掌)を歴任。2024年3月に独立し、クラムズ合同会社を設立。複数のスタートアップ・ベンチャー企業のセールス・人事コンサルティングも手掛ける。

◾️参画に至った経緯

当社は2019年に創業し、3D領域やアプリ・システム開発において先進的な技術力を有します。「人々の便利で豊かな暮らしを実現する」ことを目指し、2022年1月より住宅リフォーム業者向けに現実空間を高精度にデジタル化するiOSアプリ「Scanat」をリリースしました。
「Scanat」は世界初のmm単位で計測可能なiOSアプリとして、建設業をはじめ、不動産や製造業などの業界で発売初年度で累計200社超、全国42都道府県と幅広い地域の会社様にご導入いただきました。その後も「Scanat」を中心とした各種サービスを展開し、今後さらなる発展を見据える中で、この度、スタートアップ・ベンチャー企業でセールスや人事領域において組織成長に貢献されてきた経験と、幅広いネットワークをお持ちである澤田翼氏を顧問にお迎えし、当社の企業価値向上及び事業成長を加速させていく方針です。

◾️今後の活動について、澤田氏よりコメント

この度ご縁があって、nat株式会社の顧問に就任した澤田翼です。劉さんの聡明さやスタッフ陣の個性、そしてサービスの素晴らしさと今後の可能性、溢れる魅力に胸が高鳴っております。同時に、私自身のこれまでの経験を総合的に活かすことのできる意義深い機会に巡り合えたことを大変嬉しく思っております。
自らの職業人としての経験を最大限活かしつつ、natの成長と次世代プロフェッショナルの育成に貢献して参りたいと考えております。

「人々の便利で豊かな暮らしを実現」を目指し、誰でも簡単に現実空間を高精度にデジタル化するiOSアプリ「Scanat」を中心にサービスを展開する、nat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿、以下 当社)は 株式会社Build-C 代表取締役 田辺要平氏(元大成建設株式会社)が顧問として参画したことをお知らせいたします。

◾️田辺要平氏略歴

1994年4月 大成建設株式会社 入社後、様々なプロジェクトの施工管理業務を経て、「大型積算システムの開発」や「同グループ会社のIT化」そして「大規模なクラウドサービスの開発協力および社内導入」を担当し、建築施工部門のASP・クラウド利用などを中心とした業務改革を実施。2009年「Field Pad」というiOSアプリケーションを発表し、建設業でのiPad導入の先駆者でもあり、日経BP社『突き抜けた人材”異能ベーター”』でも取り上げられる。近年では、7万人を超えるユーザが利用する巨大サービスの再構築を本格的なマイクロサービスの設計手法でおこなうなど、モダンなITアーキテクチャにも精通。建設業向けに限らず、これまでに数多くのセミナーやイベントにも登壇しており、2024年3月 退社後は株式会社Build-C 代表取締役として、新たな挑戦を開始。
一級建築士/工学修士(建築)

◾️参画に至った経緯

当社は2019年に創業し、3D領域やアプリ・システム開発において先進的な技術力を有します。「人々の便利で豊かな暮らしを実現する」ことを目指し、2022年1月より住宅リフォーム業者向けに現実空間を高精度にデジタル化するiOSアプリ「Scanat」をリリースしました。
「Scanat」は世界初のmm単位で計測可能なiOSアプリとして、建設業をはじめ、不動産や製造業などの業界で発売初年度で累計200社超、全国42都道府県と幅広い地域の会社様にご導入いただきました。その後も「Scanat」を中心とした各種サービスを展開し、
この度、建築とIT領域として経験されてきた数多くの専門知見と、幅広いネットワークをお持ちである田辺要平氏を顧問にお迎えし、弊社のサービスを建設業界をはじめとする各業界への浸透と、田辺氏の世界観・仕事観などを社内メンバーにお伝えいただくことで、当社の企業価値向上及び事業成長を加速させていく方針です。

◾️今後の活動について、田辺氏よりコメント

2000年代に起こったWEB系技術を中心とした大きな変革により、仕事だけでなく我々の生活は激変しました。スマートデバイスにより普及した数々の要素技術も多くの先人達が積み重ねた上に成立しています。その結果、スマートデバイス上で提供されるSNSなどサービスの発達で人類のコミュニケーションは爆発的に加速され、政権や国境そして紛争の勝敗に対して影響を与え続けています。
このような変遷の延長線上に、VR/AR系の技術をどう位置付けることができるのか? この1点に、私は強い興味があります。できれば、私もその場にいたい・・・。そういった思いで、AppleがVisionOSを公開した象徴的な年にnat株式会社へ参画させて頂くことを大変嬉しく思っております。
これまでのVR/AR系の流れは、インターネットが普及しスマートデバイスが登場する以前に、Windows CEやPocket PC/Windows mobile端末で建築図面を扱うことを試行錯誤していた「あの当時」と良く似ている・・・

nat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:劉 栄駿、「以下、nat」)は、ヤマト運輸株式会社(以下「ヤマト運輸」)が提供する海外引越サービスの下見業務などにおいて、3Dスキャンアプリ「Scanat」を活用した日本初となる実証実験を開始いたします。

◾️背景および目的

物流業界では、サービス利便性やオペレーション効率の向上に向けて、DXが求められています。

natは誰でも「現実空間」を高精度にデジタライズ可能な技術を開発し、今まで建設や不動産、インフラ業界で導入が進んでいる中、弊社の技術が引越や倉庫業務など空間に多く関わる物流業界にも貢献できると考え、共同で実証実験できるパートナーを探してきました。

ヤマト運輸は、海外引越を専門にする全国13カ所の事業所で海外赴任・帰任されるお客さまをサポートしています。海外引越の下見業務では、コロナ禍を経てオンライン下見のニーズが増加している一方で、お客さまが荷量を測定する負担の軽減や、荷量や間取りの正確な把握などが課題となっていました。

今回、ヤマト運輸の海外引越の下見業務などに「Scanat」を活用することで、荷量測定の精度の平準化、可視化による業務品質の向上と、ご利用いただくお客さまにストレスなく引っ越しいただけることを実証確認いたします。

詳細はこちらをご確認ください。

nat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿、以下 当社)は自社開発・提供を行うスマホのLiDARセンサーを活用したAI測量アプリ「Scanat」(v1.9.0)に世界初(※)の曲面計測機能を実装したことをお知らせいたします。
(※)2024年3月14日時点のApp Storeにおける全ての3Dスキャニングアプリとして、自社調べ。

◾️開発背景

住宅やオフィスなどにかかわらず、特にトンネルなどの構造物は曲面で構成されることが多く、その曲面の長さを計測することが難しいです。
現在アプリをご利用中の多くのお客さまより曲面計測のご要望をいただいたことが、今回開発に取り組んだきっかけです。

詳細はこちらをご確認ください。

nat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿、以下 当社)が自社開発・提供を行う3Dスキャン計測アプリ「Scanat」が2024年01月12日付けで国土交通省が運営する新技術情報提供システム「NETIS」に登録されたことをお知らせいたします。

■ NETISとは

国土交通省が新技術の活用のため、新技術に関わる情報の共有及び提供を目的として整備したデータベースシステムです。NETIS登録技術は、工事の効率化を進めるために政府が利用を推進しているもので、公共工事の施工者が登録された新技術の活用を提案し実際に工事で活用された場合には、効果に応じて工事成績評定の加点の対象となります。

■ 3Dスキャン計測アプリ「Scanat」について

建設業界を中心とした空間を取り扱う業界では現地の様子や寸法を記録・共有するために、コンベックスやレーザー、カメラなどで行うアナログ的な業務で工数が圧迫している課題があります。

3Dスキャン計測アプリ「Scanat」は手持ちのLiDAR搭載iPhone/iPadを活用し、現場を高精度に記録・計測するアプリです。このアプリを使用することにより、知識がない方でも簡単に空間を3D化し、計測やメモ記録、図面を作成することができます。この機能を活用する事より、現地調査における経済性及び工程短縮、施工性の向上が図れることが国土交通省に認められ、このたび新技術情報提供システム「NETIS」への登録が実現しました。

【NETIS登録情報】

NETIS番号:KT-230258-A
新技術名称:3Dスキャン計測アプリ「Scanat」
登録ページ:https://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=KT-230258%20

世界初ミリ単位で計測可能な3Dスキャンアプリ「Scanat」を運営するnat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿、以下 当社)は、既存株主に加え、新たにGlobal Brain株式会社が運営する日揮ホールディングス株式会社および日揮株式会社のCVC「JGC MIRAI Innovation Fund」、株式会社CoLife、株式会社フルタイムシステム、株式会社FLAG-41および個人投資家等を引受先とする総額約1.2億円の第三者割当増資を実施いたしました。今回の資金調達によって、累計導入社数300社を超えるScanatの販売体制とプロダクトの強化を行うとともに、株主各社とのプロジェクトを積極的に取り組んで参ります。

■ 資金調達の詳細

今回の資金調達では、既存株主に加え、株式会社CoLife、Global Brain株式会社が運営する日揮ホールディングス株式会社および日揮株式会社のCVC「JGC MIRAI Innovation Fund」、株式会社フルタイムシステム、株式会社FLAG-41および個人投資家等を引受先とする総額約1.2億円の第三者割当増資を行いました。今回の資金調達により、累計導入社数300社を超えるScanatの販売とプロダクトの強化はもちろん、各社とのプロジェクトを進めていく体制強化を図ります。

今回の調達により、弊社の累計資金調達額は2.3億円を突破しました。

 ■ 弊社が解決する課題

現実空間を高精度に記録することは住宅リフォームのみならず、土木やインフラ、不動産などさまざまな業界で必要とされています。経験がある複数のスタッフが現場に出向き、全ての箇所をメジャーなどで1箇所ずつ計測し紙に記録することや、数十枚の写真を撮るといった属人的な記録手法が、測り忘れや撮り忘れを引き起こし、現場に何度も足を運ぶといった付加価値のない作業が生まれます。また、社内や社外のコミュニケーションにおいても各担当者がFAX、電話、紙、写真など伝統的なツールを用いていますが、三次元の空間を齟齬なく各所に伝えることは難しく、顕在化された課題となっています。

「Scanat」は、iPhone ProやiPad Proに搭載されたLiDARセンサーを活用し、空間記録業務の効率化や業務の標準化、人手不足の解消に大きな効果があることが証明されています。「Scanat」を活用することにより、今までの空間記録に伴う作業を一人で完結できるのみならず、若手の採用やSDGsの達成などの経営目標にも貢献することが可能です。

■累計導入社数300社突破

サービスリリースから1年8ヶ月が経過した2023年9月に、中小工務店はもちろん、スーパーゼネコンや大手建材メーカーまで累計300社以上に導入いただけるサービスに発展しました。住宅リフォームのみならず、様々な場所での工事やインフラ・ビルメンテナンスなどで活用されています。今後も住宅・建設領域における課題の解決を目指し、機能開発・支援を行って参ります。

■ 既存投資家からのコメント

 ・ユナイテッド株式会社 代表取締役社長 早川 与規 氏 
nat社の展開する事業は、住宅関連産業の人手不足や長時間労働といった深刻な課題解決に寄与しています。これは、ユナイテッドのパーパスである「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」にも通ずると感じ、2022年3月に初回の出資をさせていただきました。
その後、利用企業数の拡大、プロダクトのアップデートなど着実に事業が進捗しており、今回ラウンドでも追加で出資させていただきました。当社としてもnat社の今後のさらなる事業成長を応援してまいります。


 ・株式会社ANOBAKA アソシエイト 松永 和彰 氏
iPhoneやiPadにLiDARセンサーが搭載される以前からその機能に着目し、独自の技術を持ってmm単位計測という極めてセンシング精度が高いプロダクトを開発しているnatチームは業界でも頭一つ抜けた存在だと感じています。Scanatは大手企業への導入も進みつつあり、業界スタンダードのプロダクトとして浸透していくと信じています。

■ 新規投資家からのコメント

・株式会社CoLife 代表取締役 池内 順平 氏
今回、natさんに出資させていただけたことを大変嬉しく思います。
natさんがお持ちのミリ単位で測定できる技術は、住宅分野において、社会課題の解決に大きく貢献できるものと確信しております。弊社が提供しているバーティカルSaaS「イエコン」とのデータ連携など、お互いの技術を融合し、家の不便の解決に向けたDXをご一緒できますことを楽しみにしております。

・日揮株式会社 未来戦略室 マネージャー 坂本 惇 氏
エネルギーやインフラ領域を中心とした産業プラント設備を手掛ける当社では、グループ会社であるブラウンリバース社と共に、既存設備のデジタル化を加速させるデジタルツインサービス「INTEGNANCE VR」を提供してまいりました。
この度、nat社が描くビジョンに共感し、Scanatとの連携による更なる提供価値の向上を目指します。日揮グループは今後もnat社との連携を通じて、安全・安心で持続可能な社会システムの構築に向けて貢献してまいります。

・株式会社フルタイムシステム 代表取締役副社長 原 周平 氏
弊社フルタイムシステムは世界に先駆け宅配ロッカーという、物を受け渡す時に困っていたタイミングロスを無くすことで、渡す側受け取る側双方に発生しうるストレスを無くすサービスを開発し展開致しました。
近々、natさんが繰り広げるアイデアと独自の技術が、世界中で困っている「今すぐ測りたい」と言う欲求をリアルに満たし、ストレスフリーな世の中にしてくれるものと確信しております。

 ・株式会社FLAG-41 代表取締役 山本 芳司 氏 
情報を正確かつ迅速に得ることが、多くのビジネスシーンにおける成功の大きな要素であることは論を俟たない。nat株式会社の「Scanat」が、土木、インフラそして不動産など、様々な分野に正確で迅速な情報を提供するものであることを確信し、期待して止まない。

 ・個人投資家 德本 昌大 氏 
「住」のセクターは、衣食住の3大セクターの中で、デジタル変革(DX)の波に最も乗り遅れていると広く認識されています。日本の不動産および建設業界は、2024年問題という時限爆弾を抱え、デジタル化の必要性が急務となっている中、空間データの高度な取得を目標とするnat社にとっては大きなチャンスとなっています。
nat社は、今、不動産と建設業界に革命をもたらそうとしています。彼らの持ち味である最先端の技術は、建物に関する詳細な情報を効率よく収集し、それに基づいて迅速な設計や施工をサポートしています。技術のさらなる向上により、空間計測の課題を抱える多くのクライアントにもアプローチが可能となり、その市場は劇的に広がる可能性があります。このような空間DXの大きなポテンシャルを考慮し、今回、私はnat社への投資を決めました。

 nat(代表取締役:劉 栄駿)は、3D計測アプリ「Scanat」のメジャーアップデート版v1.1.0をリリースしたことをお知らせいたします。

2022年1月末のリリース以降、お客様より「現場調査の時間が圧倒的に短くなった」「赤字覚悟で受けた案件もScanatの活用で黒字化できた」などポジティブなご意見を頂く一方、アプリの追加機能のご要望や機能改善のご提案も数多く頂いておりました。この度のメジャーアップデートでは、誰もが簡単に空間情報を取得・共有・管理し、現場調査や現場に関わるコミュニケーションの効率を大幅に向上させることが出来る新機能をリリースいたします。

■新機能のご紹介

この度、お客様の声を反映し、2023年6月よりアプリデザインの変更や新機能の追加などのバージョンアップを行います。建設・不動産業はもちろん、空間づくりに携わるすべての方々にご活用いただけます。以下に新機能の一部をご紹介いたします。

①間取り図面の自動変換

「間取りスキャン*」モードで作成した3Dモデルを間取り図面に自動で変換することができます。既存図面が無い案件において、現況図の作成に役立ちます。また、出力ボタンを押すだけで寸法入りの簡易図面(DXF形式)を瞬時に出力する機能の開発も行っております。

*間取りスキャン:壁やドアなどを認識し、間取り図のような3Dモデルを簡単に作成出来るスキャンモード

②CAD図面作成オプションサービスの拡張

撮影した3Dモデルから図面を作成する「CAD図面作成代行サービス」で対応可能な図面が増えました。これまでは居住用物件の平面図のみのサービスでしたが、ご要望にお応えしてオフィスや店舗など空間や、立面図や天伏図の作成も対応可能になりました。

・対応3Dモデル:住宅、オフィス、店舗

・対応図面:平面図、立面図、天伏図

③計測データ・メモの出力機能

撮影した3Dモデル内で計測した寸法・面積・メモを瞬時にCSVで出力できるようになりました。見積や報告書の作成にご活用頂けるため、現場調査後の作業も素早く行うことができます。また、計測したデータは用途に応じて色分けや表示・非表示をカスタムできるようになりました。

その他にも、お客様からいただいたフィードバックを元に、下記の新機能もリリースいたしました。


・アプリ操作案内の充実化:アプリをはじめて触る方にも分かりやすい操作案内コンテンツが充実しました。

・3Dモデル情報の入力機能:モデルリスト画面*で住所等の情報を入力することができます。
・閲覧モードの選択:3Dモード、俯瞰モード、内見モードの3つから選択が可能です。
・ID一元管理:管理者権限と使用者権限のアカウントを設定し、使用する現場と時期に合わせて、アカウントの付け替えなどの管理ができます。(法人プランのお客様のみ)

*モデルリスト画面:さらに現場情報をアプリ上で管理しやすくなりました。

今後もより一層使いやすいアプリを目指し、さらに皆さまのお役に立てるよう、サービスの改善・機能の開発に取り組んで参ります。

プレスリリース本文


お問い合わせ先:
tel: 03-6822-8600
mail: scanat@natincs.com

※ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、予告なしに変更される場合があります。

 nat(代表取締役:劉 栄駿)は、3D計測アプリ「Scanat」のアップデート版v1.0.8をリリースしたことをお知らせいたします。

間取りスキャン機能の追加

今回リリースした新機能(バージョン1.0.8)では、iOS16で利用可能になる「RoomPlan」APIを使用した「間取りスキャン」機能の追加しました。これまでのスキャン機能は「ノーマルスキャン」機能として存続します。

間取りスキャン機能では、部屋や会議室などを撮影するだけで、床・壁・テーブルなどの対象物を読み取り、瞬時に3D間取り図を作成します。また、スキャンと同時に撮影された写真を貼り付けることによって、単なる3D間取り図データだけではなく、3Dモデルへ処理を行うことも可能です。

新たに追加した「間取りスキャン」機能は、これまでの料金プランと変更無くご利用いただけます。
本リリースをきっかけに、RoomPlanを活用した更なる新機能の開発を予定しております。
今後も業界課題の解決や、新しい「住」のサービス開発に注力して参ります。


お問い合わせ先:
tel: 03-6822-8600
mail: scanat@natincs.com

※ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、予告なしに変更される場合があります。

こんにちは、nat株式会社ブログ編集室です。

前回は「モデル撮影時のコツと注意点」についてご紹介しました。

モデル撮影については第2回「3Dモデルの作成方法で書きましたが、
今回はさらにキレイなモデル撮影を行うために、
Scanatが苦手な撮影対象物について2回に分けてご紹介したいと思います。

■目次

Scanatが苦手な対象物としては下記のものがあげられます。

1.鏡・鏡面仕上げの対象物

鏡等はLiDARセンサーが反射してしまいデータが拡散するため、撮影が難しいです。
こちらの写真のように全くデータが撮れません。
また、鏡に写っている空間も認識してしまうため、余分な空間ができてしまうことがあります。

<鏡撮影時の画面>
 

<鏡を撮影した時のScanatのモデルデータ>

鏡は撮ることができないので、なるべく撮影しない形が望ましいです。

2.窓・ガラス

窓やガラス面は透明な部分をLiDARセンサーが透過するため、
ガラスがあることをモデルに反映させることができません。

例えばこのようなガラスのドアがあった場合、撮影中は下記のように赤い点が消えません。

モデルを作って見ると下記の通り部屋の外のデータを取得しています。

窓枠等、ガラスの外周は撮影可能なので、赤い点が消えない状況でも焦らず撮影し続けることで、
その面の情報を正確に取得できます。

3.テレビのモニター等の黒く大きな対象物

黒色がLiDARセンサーを吸収するため、一般的に誤差が出やすいと言われています。
空間の中ではあまり気になりませんが、
モニターの端の方のデータが崩れやすいですがそのせいではないかと思っています。

<黒色を撮影したモデル>

4.暗すぎる場所

Scanatは3Dモデルを作成する際にLiDARセンサーからの取得データとカメラの写真のデータを組み合わせて使っている為、
撮影場所が暗すぎるとLiDARには影響は出ませんが、写真が暗くなった結果、モデルが黒一色になってしまい、
どんな対象物であったのかよくわからなくなってしまいます。

<暗いところのモデル>

しかし、明るさはLiDARセンサーのデータ取得には全く影響しないため、点群データの取得は問題なくできています。
そのため、メッシュデータを確認すると採寸等は問題なく可能です。

メッシュデータの確認はモデル情報画面の右下の「+」ボタンから、緑色の立方体のマクを選択します。

下記がメッシュデータです。真っ暗でよくわからなかった部分が測定できるようになります。

ただ測定するだけではなく、きれいな3Dモデルを作成したい場合には設置可能な照明を用意し、明るくして撮影してください。
たまに iPhone / iPad についているライトやヘルメットについているライトではいけませんか?というご質問を受けますが、
撮影者が動くたびに明るい箇所が変わってしまい、写真のデータが安定しないので、おすすめできません。

あと3つほど苦手な撮影対象物がありますので、次回ご紹介したいと思います。

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