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2026/08/12
KCMG、SUPER FORMULA菅生大会は苦闘の末に見えた課題を次戦へ
Race Report
2026 全日本スーパーフォーミュラ選手権 | 第8戦 | 2026年8月8日(土)・9日(日) | スポーツランドSUGO
厳しい現実と向き合った菅生大会。
苦闘の末に見えた課題を克服し、次戦へ繋げる

KCMG · 2026 SUPER FORMULA 第8戦 スポーツランドSUGO大会レースレポート

ROUND 8 · RACE
#8 山下 健太
P14
ROUND 8 · RACE
#9 G.アレジ
P19
開催日 2026年8月8-9日
サーキット スポーツランドSUGO(3.5865km)
レース距離 51周 or 75分
参加台数 / 観客 24台 / 計17,000人
KCMGピット前に集まるファンとメディア/スポーツランドSUGO

年に一度の東北大会・スポーツランドSUGO。KCMGピット前には多くのファンとメディアが集まった

Race Overview

梅雨明けの東北、湿った海風と厳しい暑さの中でのタフな一戦

前戦富士大会からわずか3週間のインターバルで迎えた第8戦は、年に一度の東北大会として宮城県のスポーツランドSUGOを舞台に開催された。8月4日に梅雨明けを迎えた東北地方は一気に夏本番の暑さへと突入。遠方海上に接近する台風15号の影響により、サーキットには湿った海風が流れ込み、高い湿度と厳しい暑さに包まれるタフなコンディションとなった。

予選・決勝ともに雨の予報が出ていたが、幸いにもすべてのセッションがドライコンディションで進行。今大会は久々の1レース制で行われ、KCMGはこの一戦に全力を注いだ。6月の合同テストを機に役割の再編成を行い、少しずつ改善を積み重ねてきたが、この過酷な環境下でKCMGは今シーズン最も険しい戦いへと挑んでいくこととなる。

KCMGドライバーによるサイン会/スポーツランドSUGO

ファンとの交流イベント/KCMGドライバー・スタッフによるサイン会

Round 8 — Qualifying

第8戦 予選 / 曇り・気温29度・ドライ

午前中はカンカン照りの暑さだったが、午後になると周辺の山々には雷雨が襲来。その影響でサーキット上空にも雲が広がり、冷たい風が吹くなど、コンディションはフリー走行から大きく変化した。14時20分、気温29度・路面温度43度の中で予選Q1A組がスタート。A組に出走した#8 山下健太は、午前中のフリー走行で縁石にフロアをヒットしダメージを負っていたが、メカニックの懸命な修復作業により無事にコースインを果たす。ユーズドタイヤでの確認を経てニュータイヤを装着し、残り時間4分で再びコースイン。計測2周目に1’06.035をマークしたが、Q2進出ラインにわずか0.206秒届かず、9番手で悔しいQ1敗退となった。

5分間のインターバルを経て14時35分にB組がスタート。#9 ジュリアーノ・アレジも同様の手順でアタックへ向かい、計測2周目に1’06.286をマークし9番手を記録。しかし、セッション終了後にアタック中の他車への進路妨害の裁定が下り、予選結果から3グリッド降格のペナルティが科せられることとなった。第8戦のスターティンググリッドは、山下が17番手、アレジが20番手となった。

ドライバーセッション順位タイム
#8 山下 健太Q1A組9位1’06.035
#9 ジュリアーノ・アレジQ1B組9位1’06.286 ※3グリッド降格
ガレージでマシンを整備するKCMGクルー グリッド上の#9ジュリアーノ・アレジ/スポーツランドSUGO

Round 8 — Race

第8戦 決勝 / 曇り・気温26度・ドライ

前日よりも湿度が低く、体感としては若干暑さが和らいだ決勝日。昼過ぎには空が雲に覆われ、山からの風が強く吹いたことで一気に涼しくなった。14時20分、気温26度・路面温度35度、雨も心配されるコンディションの中でレースがスタート。17番手から好スタートを決めた山下は、1コーナーまでに#37 フェネストラズ選手、ヘアピンコーナーで#53 ブルツ選手をオーバーテイクし、15番手にポジションを上げた。一方、20番手スタートのアレジは2台の先行を許し、22番手でオープニングラップを終えた。

13周終了でタイヤ交換のウィンドウが開くと、15番手走行中の山下はすぐさまピットイン。しかし、タイヤ交換作業を終えた#39 大湯選手とピットロードで交錯するアンセーフリリースに見舞われ、痛恨のタイムロスを喫して23番手でのコース復帰を余儀なくされた。一方、他車のピットインに伴い一時13番手までポジションを上げていたアレジだったが、何らかのマシントラブルの影響から徐々にペースが鈍り、21周目には3台の先行を許して16番手へ後退。27周目、2台のマシンがそれぞれ別の場所でストップすると、ピット作業未消化の車両が続々とピットインし、アレジもピットへ。素早くタイヤ交換を済ませ19番手でコースに戻ると、翌28周目にSCが導入され、この時点で全車のタイヤ交換が完了。山下は17番手、アレジは19番手となった。

36周目にレース再開。37周目の1コーナーで目の前の車両がスピンを喫し、アウト側に避けた山下は17番手、イン側に避けたアレジは16番手となる。41周目のストレートで山下がアレジをかわし、山下16番手・アレジ17番手に。48周目のストレートで山下が#28 小林利徠斗選手をパスして15番手に浮上すると、そのままチェッカーを受けた。

一方のアレジは、手負いとなったマシンを懸命にコントロールし続けたものの思うようにペースが上がらず、後続からの猛追や先行を許す苦しい展開が続く。43周目に1台、44周目にも1台、そして45周目にはコース上で最後尾となる21番手まで順位を落としてしまい、そのままチェッカーを受けた。レース後、タイムペナルティを受けた車両の影響により、山下は14位・アレジは19位フィニッシュという結果で苦しい戦いを終えた。

決勝レース中のピット作業/KCMGクルー

アンセーフリリースの不運に見舞われたピットストップ/KCMGクルーの懸命な作業

Results

KCMG 菅生大会 結果

第8戦 決勝(日曜/51周 or 75分)

PosNoドライバー備考
14#8山下 健太(Kenta Yamashita)アンセーフリリースでタイムロス/終盤に15位まで挽回、他車ペナルティで14位に
19#9ジュリアーノ・アレジ(Giuliano Alesi)マシントラブルの影響でペース上がらず/他車ペナルティで19位に
厳しい環境と不運が重なった菅生大会。それでも苦闘の中から次戦へ繋がる課題が明確となり、チームは2ヶ月のインターバルを立て直しの時間として次戦・富士に備える。

Driver Comments

ドライバーコメント

#8 山下 健太

走り始めからクルマが遅く、それに対する対応も後手に回ってしまい、予選もダメでした。同じクルマとは思えないくらい(他車との)違いを感じます。決勝では周回遅れとなり、トップチームのクルマと一緒に走る場面がありましたが、ここまで違うのかと思いました。

自分は今年タイヤが変わったと勝手に思っているのですが、クルマを合わせ切れていないので、データを見ながら合わせていきたいです。とにかく足りてないことが多いですが、簡単にどうこうできる問題でもないので、今年1年かけてどうにか改善していきたいです。

次は富士で、前回少しよかったと思うので、今回のデータとプラスして少しでも改善できるよう頑張りたいです。

#9 ジュリアーノ・アレジ

意外といいところが少しずつ発見できていて、フィーリングとしてはポジティブに捉えています。ただ、決勝は何が起きたのかわからないまま、手応えなく終わってしまいました。FP2を走った時は中団グループくらいで戦えるかなと思ったのですが…。

レースの前半、恐らく6〜7周目あたりでフロアに穴が開いてしまったと思います。そのトラブルの影響でずっとペースが上がらなかったのだと思いますが、詳しい原因は調べてみないとわかりません。

富士に向けては、必要なところをしっかりチェックし、ポイントを獲得できるようにみんなで取り組んでいきます。

チーム監督 土居 隆二

山下はまずまずのペースで走れていたので、どうにかポイント獲得まで持ち込めるかと期待を込めていましたが、ピットインのタイミングで他車がピットアウトしてきてしまい、ここでのタイムロスが大きく響いて後半のスティントはかなり厳しいものとなってしまいました。

アレジはマシンに何らかのトラブルが発生してしまったようで、満足に戦えませんでした。今回は厳しい戦いであったところに不運も重なり、すべてにおいて悔しさが残ります。

このままでは当然いけないので、この2ヶ月のインターバルでしっかりと準備をして次に臨みたいと思います。

Next Round

次戦について

10.9 — 11 FUJI Speedway

富士スピードウェイ[静岡県小山町]/2026年10月9日(金)〜11日(日)

次戦・第9戦/第10戦は約2ヶ月のインターバルを挟み、富士スピードウェイで開催されます。この期間を立て直しの時間として、菅生で見えた課題を徹底的に洗い出し、前回富士で得た手応えとデータを重ね合わせて、ポイント獲得へ向けチーム一丸で臨みます。

ファンの皆様の温かい応援をよろしくお願いいたします。

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